北麓草水

  • English
  • 简体中文

みんなの習慣

Back
山田亜衣さん

vol.23 山田亜衣さん

vol.23 山田亜衣さん

銅や真鍮を使って、懐かしさや温かみを感じさせるアクセサリーやオブジェを作っていらっしゃいます。アトリエの名前charanには、お茶を楽しむ時間や、みんなが集まるお茶の間、団欒、そんなあたたかな空間を作品で作りたい、という思いが込められているそうです。体調管理や作品の制作についてお話を伺いました。

日々暮らす中で習慣にしていること、大切にしていることはありますか?

山田さん
今はやりすぎないこと、バランスをとることを大切にしています。
北麓草水
それはお仕事、制作に対してですか?「今は」と前置きをされたのは、最近何か変化があったのでしょうか?
山田さん
そうですね、昨年大きく体調を崩したことで、色々なことが変わりました。私は一つのことに熱中しやすくて、何かに夢中になると、食べることやトイレに行くことも忘れてしまうことがあります。今は、仕事もそれ以外のこともバランスをとるようにしています。無理をしすぎない、考えすぎない、ストレスをためない、など色々とやりすぎないように心がけています。
北麓草水
無理をしすぎたことが原因で、体調を崩されたのですか?
山田さん
そうですね。そうなってしまう以前から、無理をしているな、このままではいけないな、と気付いてはいたのですが。フリーで仕事をしているので、いただいたお話、お仕事を断るのは悪い気がして。自分が無理をして頑張ればなんとかなると思って、徹夜をして体力的にも余裕のない日々を繰り返していました。そしてついに体をこわしてしまいました。その時、頭をげんこつで思いっきり叩かれたような感じがして、それでやっと目が覚めました。こんなに体をいじめ続けてはいけない。一度すべて見直してやり直そうと。
北麓草水
山田さんは昨年、自己免疫疾患の病気を発症し、数ヶ月の間安静が必要な状態になってしまったそうです。その病気には完治ということはなく、体のバランスが崩れると症状が再発してしまうことがあるそうです。目の前の山田さんを見ていると、病をかかえているということは全く感じられなく、はつらつとしていらっしゃいます。
  • 山田さん イメージ
  • 山田さん イメージ

その他に何か大切にしていること、工夫されていることはありますか?

山田さん
何事も続けていくことが大切だと思うので、仕事の内容や進め方も変えていっています。場を整えて進め方を工夫したことで、仕事も以前より効率よくできるようになりました。ひとつひとつのこと、ひとつひとつの出会い、モノも人も大切にしようと思っています。
北麓草水
毎日の習慣として続けていらっしゃることは何かありますか?
山田さん
病気をしてからは良いと言われるものを試したり、本を読んだり、人が勧めてくれたことなど色々とやってみました。あまりに大変なことや、自分にとってしっくりこないことは続かなくて、自分に合っていて、簡単にできることだけ習慣として続いています。
北麓草水
具体的に教えていただけますか?
                
山田さん
朝起きると、うがいと舌みがきをして、歯磨き粉をつけないで歯磨きをします。眠っている間に口の中には体から排出された毒素がたまるそうなので、まず口の中を清潔にします。口の中をすっきりさせた後に白湯を飲み、水分を補給してから、朝の6時頃に散歩へでかけます。近くにある大きな公園で6時半からラジオ体操がはじまるので、ラジオ体操第一、第二としっかり体操します。毎日100人くらいの人が集まるのですよ。その後、7時頃まで散歩をしてますが、1時間のコースの中に早歩きを20分以上入れるようにしています。体全体の良い運動になります。その他には、体を温めるために生姜をよく使うようにしていて、すりおろして料理や飲み物に入れています。おいしいので生姜は大好きです。それから靴下の重ね履きをしています。4枚5枚と重ねるのは大変で続かなかったので、今はつま先用のシルクの靴下を履いて、その上に綿や毛の普通の靴下を履くようにしています。また、シルク素材のロング腹巻きもしています。仕事中は金属を叩いたりして体を使うので、気がつかないうちに汗をかいていることもあって、その後冷えたりするのですが、シルクの靴下や腹巻きをしていると、体が冷えてしまうことがなくなりました。楽しめること、気持ちのよいこと、おいしいと感じることが続いていますね。毎日必ずしようと決めて頑張ると、できない日があると気持ちが落ち込んでしまうので、無理はせずに、散歩も寒すぎたり暑すぎたりする日は休んで楽しみながらしています。
                    
北麓草水
山田さんの作品からは、自然の情景や懐かしさ、温かさを感じるのですが、作品を作るときのインスピレーションは、どんなところから得られているのですか?
                    
山田さん
そうですね、自然からヒントをもらうことは多いです。東京生まれ東京育ちなので、子供のころから身近な自然といえば、公園の緑や道端にある草花でした。そんな小さな花を摘んで遊んだ記憶が残っていて、作品に影響を与えているのかもしれません。それと小さな頃から物語が好きで、物語の中に入り込んで想像をめぐらせていました。今でも大きな素敵な木を見て、「あの下にブランコがあったらいいな」と思ったら、それを作品にしたりしています。体をこわす以前は、植物をモチーフにするときは図鑑を見て調べていたのですが、今では毎朝の散歩の時に、季節の草花をたくさん見ることができます。そんなあたり前の暮らしの中から作品が生まれているのかもしれません。

お話を伺って作品の写真を撮影していると、小学生くらいの女の子たちが集まってきて、山田さんの作品を興味深そうに見入っていました。誰にでもある子供のころの懐かしい記憶を感じさせる山田さんの作品は、子どもたちにも魅力的に映るようです。病気をして本来の自分に還ることができて良かったと、笑顔で語る山田さんの言葉には充実感と幸福感がありました。山田さんの作品は、各地で開かれる展示会などで出合うことができます。貴重なお話をありがとうございました。

ページトップへ