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    vol.27

    株式会社SyuRo代表取締役

    宇南山加子さん

    日本の伝統や職人技を生かしたオリジナル商品や
    企画を提案

    東京の台東区鳥越にある生活デザイン雑貨の店SyuRoを営み、オリジナルブランドSyuRoのデザイン企画をはじめ、他社製品の企画、商業施設などのディレクション、コーディネイトなどを手がけていらっしゃいます。日本の伝統、職人技を生かした商品や提案は、国内はもとより海外からも支持されています。そんな多忙な日常を送られている宇南山さんの平日、休日の過ごし方についてお話を伺いました。

    日々暮らす中で習慣にしていること、大切にしていることはありますか?

    • 宇南山さん

      小学生の息子がいるので、なるべく化学調味料や添加物の入っていない食事を心がけています。息子は和食を好むために、6時に起床して圧力鍋で毎日ご飯を炊いて、出汁をたっぷり使った味噌汁など、和食中心の朝食を食べています。圧力鍋ですと、15分でご飯がおいしく炊けるのではまりますね。また、最近引っ越しをしましたので、息子を送り出してから整理整頓を心がけるために毎日掃除を徹底しています。あとは、毎日ではないのですが、手を大きく振って早足で歩き、自宅から上野公園を一周するウオーキングを1時間ほどします。歩きながら仕事の企画を考えたりすると、不思議とアイディアが浮かんだり考えがまとまったりするので、体力維持と一石二鳥ですね。

      北麓草水

      その後の一日はどのように過ごされるのですか?
    • 宇南山さん

      だいたい午前10時から午後6時まで仕事をし、またPTA活動で学校へ行くこともあります。仕事の後は帰って夕飯を作ったり、友達が飲みにきて一緒にご飯を食べたりすることも多いです。この近くで働いている人、お店を営んでいる人、モノ作りをしている人や会社のスタッフなどと集まって、外でご飯を食べることもよくあります。まわりの人たちと様々な話をすることがたくさんの刺激となり、何よりみんなと集まって話をするのが楽しいのです。周りの人たちに支えられてここまでこられたので、今でもいろんな人の話を聞いて情報交換することがとても大切だと思っています。また、そんな周りの人たちと、この地域の楽しい行事や文化、伝統を紹介したりすることが街の魅力に繋がるのではないかと考えています。

    その他に大切にしていること、習慣にしていることはありますか?

    • 宇南山さん

      仕事以外での趣味を含めた楽しみを大切にしています。そのため、週末はなるべく仕事をしないように心がけています。

      北麓草水

      具体的にはどのようなことをされているのですか?
    • 宇南山さん

      週末は、情報収集を兼ねて美術展や展覧会に行ったりします。その他に習い事をしています。テニスとお囃子は週1回、書道は月1回などお稽古も頑張っています。また、子どものPTA活動で体を動かしたり、子どもや友達と郊外に出かけてアウトドアをしたり、コンサートやライブなど音楽もよく聴きに行きます。ここ数年は、子どもや仲間と釣りを楽しんでいて、蔵前釣部というものを結成しフライフィッシングや海釣りをしています。

      北麓草水

      趣味、習い事について詳しくお話を聞かせていただけますか?
    • 宇南山さん

      釣りは昔から好きで、高校時代に毛針を見て美しいなと思った経験があり、大人になったらフライフィッシングをやってみたいと思っていました。運良く仲間にも巡り会えて、月に1回は蔵前釣部で集まって毛針を作ったり、野外活動をしたりしています。釣りの話や自然の話、色々なことを話しながら美味しいモノを食べたり飲んだり、工夫して作ったり、釣ったりする時間が楽しいです。先日は、友人のお子さんのお食い初め用の鯛を釣りに行ったりして、日常として愉しむようにしています。釣りに行く日は、早朝に出かけて昼食分の魚を午前中に釣り、いろんな料理にして皆でいただきます。午後の釣りはキャッチアンドリリースです。フライフィッシングの後は、近くの温泉に入って満喫して帰ります。

      北麓草水

      とても充実した週末を過ごされているのですね。他の習い事についても教えていただけますか?
    • 宇南山さん

      生涯続けられるスポーツをしたいなと思い、半年程前に基礎から学ぼうとテニスのスクールに通い始めました。また、書道は子どもの頃から15年ほど続けていたのですが、息子が生まれる少し前にやめてしまったので復活しようと思い、今は書芸という自分の中の感覚を表現するアート的な書道を習っています。私は表現することを仕事にしていますが、いっしょに学んでいる他の人たちの表現力の自由さにいつも刺激を受けていて、自分のやりたいことを表現する方法、やり方は他にもあるのではないかと自分を見つめ直せる時間です。

      北麓草水

      平日のお仕事もご多忙の中、週末の趣味を楽しむことや習い事を続けることで何か良いことはありますか?
    • 宇南山さん

      30代は仕事もプライベートもがむしゃらに過ごしてきました。今だからこそ、日常を愉しんだ上で、生まれることや生み出そうとする力が源となって、心に余裕をもって行きたいなと望んでいます。仕事以外で夢中になって何かをすることや好奇心を持つことで、仕事をする時のスピード感が違ってくる気もしていますし、エネルギーにもなります。また、余裕があることで人により優しくなれて、感謝にも心がけることができます。それはとても気持ちがよく充実につながる感覚です。モノを生み出す仕事をしていますから、人に喜んでいただけるモノを作りたいので、本当に楽しいか、本当に欲しいか常に考え、感じられるようになったことも大切なことだと思っています。

      北麓草水

      これからの宇南山さんの展望を聞かせていただけますか?
    • 宇南山さん

      SyuRoを立ち上げて16年目になります。家族や周りの人に支えられ、様々な経験を積んで、SyuRoもここまで続けてくることが出来ました。今年も様々な仕事が控えているので、それを全力ですること。また、いずれSyuRoの直営店2店舗目や海外にも店を出したいと思っています。春にはギャラリーやカフェも本格的に始めて、スタッフの力を活かせる場をもっと作っていきたいと考えています。

    SyuRoを立ち上げて大きく発展させている宇南山さん。信じるものを迷いなくまっすぐに表現し続ける宇南山さんの考えが、SyuRoのデザインや商品に表れていて、その潔さと心意気がたくさんの人を引きつけているのだと感じました。仕事以外の時間の充実が、車輪の両輪のように前に進む力になることを教えていただきました。実り多いお話をありがとうございました。