北麓草水

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みんなの習慣

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矢部綾子さん

vol.52 矢部綾子さん

グラフィックデザイナー・アートディレクター

北麓草水のものづくりや野草についてご紹介している、「野草だより」のアートディレクションとグラフィックデザインをしてくださっている矢部さん。自然、音楽、ファッションなど色々なデザインを手掛けてこられ、その引き出しからさまざまなアイデアを提案してくださいます。私たちも新鮮な驚きと発見を感じながら、毎回誌面づくりをしています。現在はお子さんとの暮らしを大切にしながら、仕事を続けていらっしゃる矢部さんの、日々の習慣についてお話を伺いました。

日々暮らす中で習慣にしていること、大切にしていることはありますか?

矢部さん
子どもといっしょに幼稚園まで歩いて行くようにしています。毎日同じ道ですが、春には鴨の親子に出会ったり、道で弱っている蝶を助けたり、お気に入りの植え込みを見て、街の人と挨拶をしたりしながら歩いています。毎日新鮮な発見や喜びがあります。歩いて通うようになってから、少しずつかかる時間が短くなり、子どもの成長を日々感じています。子ども自身も、晴れの日も雨の日も雪の日も歩いて、自信がついているようです。
北麓草水
毎朝よい時間を過ごしていらっしゃるのですね。矢部さんご本人にとっても、朝歩くことで何かよい変化はありましたか?
矢部さん
毎朝歩くことは、私にとってもよい運動になっています。子どもといっしょに歩くことで、自分自身もゆったりとした気持ちで、身の回りの自然に目がいくようになりました。一人で歩く帰り道は、早歩きなので少し汗ばんだりして、ちょうどよい運動になっています。
北麓草水
矢部さんは子育てをしながら、ご自宅でお仕事を続けていらっしゃいますが、暮らしの中で工夫されていることがあれば教えていただけますか?
矢部さん
毎朝仕事をはじめる前に、家中の掃除をします。机の上、部屋、空間が整っていて気になるところがなくなると、仕事もスムーズに進みます。 子どもが家にいる間は、常に散らかってしまいます。たとえまた数時間後に帰ってきて、散らかることがわかっていても、必ず毎朝掃除をして、空間を整えるようにしています。掃除が終わって机に向かうと、まずはスケジュールを整理して、仕事の進め方を確認します。忙しい時ほど整理とスケジュール調整をしておくようにします。そうすると気持ちも頭も落ち着いて、ものごとが滞りなく進むと思います。グラフィックデザインの仕事の基本は、情報を整理して分かりやすく伝えることなので、自分自身も身の回りをできるだけすっきりとしておきたいのです。
北麓草水
昨日の続きだからとか、また作業するからとそのままにせずに、一日一日区切りをつけて、整えることが大切なのですね。
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その他に大切にしていること、習慣にしていることは何かありますか?

矢部さん
週末や長い休みが取れる時は、自然に近いところに身を置いて過ごすようにしています。私は自然に囲まれた環境で育ったので、子どもにも都会だけでなく、自然の中で過ごす体験をしてもらいたいと思っています。都会にいると常にさまざまなことが起こっているので、あの展覧会を見に行きたい、あそこにも行かなくてはと気持ちが忙しくなってしまいます。自然の中にいると、生活することに集中できて、暮らしの中に多くの喜びを感じることができます。数年前に広葉樹が生い茂る雑木林の中に、山の家を建てました。1年の3分の1は、山の家で過ごしたいと思っています。東京とは違った人の繋がりもできて、クリスマスにはストーブの火を囲んで、ご近所の人とお祝いをしました。自然の中では、人と人とが助け合わないと生活していけないですね。
北麓草水
山の家で過ごすようになって、内面に何か変化はありましたか?
矢部さん
それまでは、頭から仕事のことが離れないことが多かったのですが、頭や気持ちの切り替えがうまくできるようになりました。そして、気持ちが穏やかでいられるようになりました。自分の暮らしを中心に生活を整えて、仕事も続けていきたいと考えています。自分の年齢と暮らしに合った、仕事の仕方をしていきたいと思っています。

取材のために伺ったご自宅は、きちんと整理され、お子さんのつくった造形作品や絵が飾られていて、矢部さんが子育てを心から楽しまれている様子が伝わってきました。山の家での生活と東京での生活、子育てとご自身のお仕事、どれもやりがいを感じながら、ご自分のペースで暮らしを彩り豊かに紡がれているようでした。これからは、暮らしや人の役に立つような仕事をしていきたいと、抱負を語ってくださいました。ありがとうございました。

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