北麓草水

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みんなの習慣

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櫻井澄重さん

vol.57 櫻井澄重さん

会社員

北麓地方に自生する植物の力を商品開発に生かそうと、植物の調査や原材料探しなどをして、北麓草水が立ち上がる前から携わっている中心メンバーです。現在は研究農園の管理、植物の栽培、ジャムや野草茶など食品の製造と生産管理、ワークショップの企画運営などをしています。自然豊かな富士山の麓で生まれ育った櫻井さんに、日々の習慣についてお話を伺いました。

日々暮らす中で習慣にしていること、大切にしていることはありますか?

櫻井さん
植物を身近に感じるような生活をしています。
北麓草水
この富士河口湖工場も建物から一歩外に出ると、周りは木と草に囲まれていますね。日々の生活の中で具体的なエピソードや習慣をお話いただけますか?
櫻井さん
道に季節の花が咲いていたらまずは愛で、その後写真に撮ります。名前を知らない花や植物は、後から図鑑で調べるようにしています。
北麓草水
この環境なら一年中たくさんの植物が楽しめますね。様々な植物図鑑をお持ちですが、植物の名前だけでなく生活にどのように使われてきたのかもご興味をお持ちなのですか。
櫻井さん
江戸時代に富士浅間神社の近くに薬草園があったと聞いて、その時代にどんな植物をどのように使っていたのだろうと興味がわきました。江戸時代には富士山信仰が広く信じられていて、神様の山、霊峰富士の麓で育つ植物には特別な力、効き目があると考えられていたようです。
北麓草水
この土地ならではの興味深いお話ですね。植物への関心は今のお仕事をされるようになってからなのでしょうか。それとも以前からお持ちだったのですか。
櫻井さん
興味を持って探求をするようになったのは、会社に入ってからかもしれません。生まれも育ちもこの土地なので、小さい頃から植物はまわりにあって、あたりまえに生活に取り入れていたように思います。例えば、ワレモコウの根を煎じたものを常備していて、傷薬に使っていました。子どものころは裏山が遊び場で、木々や草の中を毎日走り回っていました。それから印象に残っているのは、毎年5月5日の子どもの日には家族総出で、山に山菜を採りに行きました。その頃は芽吹きの季節で、サンショウの新芽をたくさん摘んだのを覚えています。小さな頃は子どもの日というのは、山に山菜を採りに行く日だと思っていました。
北麓草水
自然に囲まれた暮らしで植物の恵みをいただいて、生活に植物の力を生かすことをあたりまえにされていたのですね。どこに暮らしていても植物を身近に感じるために、何かできることがあれば教えていただけますか?
櫻井さん
外を歩く時には五感を使うようにするとよいと思います。目で植物を見るだけでなく、鳥の鳴き声を聞いて、嗅覚を意識して木や草花の香りを感じて、香りで花を見つけることもありますね。日々の中でふと思いついた時にそうしてみると、気分転換になりますよ。東京の町中だと次々に食べ物の香りがしてきて、食欲がかきたてられてしまうかもしれませんね。それから普段は注目していなかった植物も、花を付ける季節には存在に気が付くことができます。
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その他に大切にしていること、習慣にしていることは何かありますか?

櫻井さん
早起きをしています。毎朝5時に起きるようにしています。まだ生活や仕事が始まる前の生活音が全くしない時間に、コーヒーを飲みながら新聞を読んでいます。
北麓草水
朝一番にゆったりとした時間を持つようになって、何か変化はありましたか?
櫻井さん
以前は仕事が終わって帰宅したあとの時間に、何かしながらテレビを見たり、テレビのニュースを聞いていたりしていましたが、それをしなくなりました。新聞をゆっくり読むことで、ニュースの内容や地元の出来事、行事まで理解しやすくなって、テレビで情報を集めなくてもよいという気持ちになりました。新聞の連載小説を読むのも毎朝の楽しみです。それからとても静かなので、空気の温度や湿度、風や雨の音から今日の天気を感じることができるとても贅沢な時間です。
北麓草水
富士河口湖工場の敷地にファクトリーラボが完成して、またお仕事の幅が広がっているようですが、これからの展望や目標など聞かせていただけますか。
櫻井さん
ファクトリーショップに立ち寄ってお買い物をして下さる方、森のワークショップに参加してくださってこの場所を訪れて下さる方に、北麓草水の原材料になっている植物と野草を実際に見て感じていただけるように、工場の周りの植栽を整えていきたいと思っています。そしてその植物のエッセンスを持ち帰って使っていただけるような商品づくりをしていきたいと思っています。

工場内のオフィス、研究農園、ファクトリーラボ、そしてある時は原材料の生産者さんのところと毎日風のように飛び回っている櫻井さん。オフィスのデスクマットには、色々な木の葉が挟まれており、「何に使うのですか。」と尋ねると「時間がたった時の香りの変化を観察している。」とのことでした。いつでも、どこでも植物と向きあっている姿が心に残りました。ありがとうございました。

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