北麓草水

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みんなの習慣

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増田晴菜さん

増田晴菜さん

鍼灸師

鍼灸師として治療をする時には、相手の話に耳を傾けることを大切にして、心身ともにリラックスできる場所と時間をつくるように努めている増田さん。鍼灸師として治療をするだけでなく、ワークショップなどを通じて、家庭や自分でできるセルフケアの方法を伝える活動もしていらっしゃいます。増田さんの日々の習慣とセルフケアについてお話を伺いました。

日々暮らす中で習慣にしていること、大切にしていることはありますか?

増田さん
冬でも夏でも必ずお風呂に入るようにしています。一日の終わりにゆっくりお湯に浸かり、体を温めて心と体をリラックスさせるようにしています。お湯に浸かると体が芯から温まるだけでなく、全身に水圧がかかり、入浴後は筋肉が緩んで全身の血行がよくなります。お風呂に入ることは、全身に軽いマッサージをすることにもなるのですよ。また毛穴が開くので、シャワーよりも皮脂や汚れを落として、肌の新陳代謝もよくなります。シャワーに比べるとお湯をためる時間が必要ですが、その手間と時間をかけた以上によい効果があります。
北麓草水
体を温めるだけでなく、湯船に浸かることは様々なよいことがありますね。入浴は軽い運動をするのと同じ効果があるとも言われていますね。
増田さん
冬は寒さで体も硬くなり、動かすのが億劫になったりしますね。また普段からデスクワークなどで、パソコンやスマートフォンを見ている時間が長いと、気づかないうちに首、肩、背中のコリや眼精疲労からの体の不調にもつながります。入浴することで、少しでも体の巡りをよくしていただければと思います。日本には各地に素晴らしい温泉があり、古くから入浴や湯治の習慣もあって、日本人のお風呂好きは世界に知られています。水が豊かで、恵まれた風土があってこその入浴文化なので、それを大切にしたいなと思います。お風呂に入る前には、カフェインの入っていないお茶や水を飲んで、水分補給をしてからゆっくりお風呂時間を楽しんで頂きたいです。
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その他に大切にしていること、習慣にしていることは何かありますか?

増田さん
年に一度、異国を訪れるようにしています。インド、モロッコ、タイ、ベトナム、インドネシア、ウズベキスタンなど、日本とは文化や生活習慣が違う国を選んで行くようにしています。その中でもインドが好きで、7回ほど訪ねましたが、毎回違う地域を訪ねています。
北麓草水
海外では日本と食文化や衛生環境が違うところも多いかと思います。異国の異文化を訪ねる旅を楽しまれるようになったきっかけがあれば、お話いただけますか?
増田さん
はじめてインドに行ったのは、刺繍や手仕事が好きで、インドの美しい布や手仕事の品物を訪ねるひとり旅でした。そこには期待した以上に、日本では見たことのない自然の姿が溢れていて、すっかり魅了されてしまいました。思い返してみると、インドをはじめ、訪れた国は人々の生活に宗教が深く根付いていて、古くから続く独特の文化があります。そのため毎回ハプニングもありますが、日本に居てはできない経験で、それも楽しんでいます。実はインド旅行中に、体調を崩してしまったことがあるのですが、ホテルの従業員の人や、たまたまそこに滞在していた人に助けられたりして、旅先では毎回人の出会いに恵まれています。
北麓草水
お話を聞いていてもドキドキしてしまいますね。
増田さん
旅はいろいろなことを発見できる冒険のようなものです。結婚後は夫も旅でインドの魅力にハマり、今は二人で観光客が行かないような土地に足を運んでいます。夫は写真を撮ることが大好きで、自然や景色とともに、そこに生活する人にカメラを向けています。日本と比べると、生活環境や経済状態が決して恵まれているとは言えない所でも、生き生きと輝く目をした子どもたちや、明るい現地の人々に出会うと、豊かさって何だろうと考えさせられます。旅は私にとって大切な気分転換の時間であり、新しい視点を持つために、とても大切なものです。
北麓草水
お二人で旅行をすることで旅の幅が広がり、より充実した体験になっているようですね。今回掲載させていただいた旅の写真は、晴菜さんの旦那様、増田知明さんが撮影されたものを使わせて頂きました。
増田さん
夫はとてもポジティブ思考で、おおらかな人です。旅の間も日常生活でも彼と会話をして一緒にいることで、私も心穏やかでいられるようになっていると思います。二人とも働いているので、毎晩夫と晩酌をしながら話をする時間は大切にしています。鍼灸の勉強を始めるきっかけでもあったのですが、私自身ストレスから体調を崩して、仕事を辞めざるを得ないことがあったのです。自分で始めたことは、仕事でも勉強でもずっと続けることが当たり前だと思い込んでいましたが、仕事から離れて生活が変わったことで、体調がよくなりました。心と体は密接に繋がっていて、どちらかだけ充実させても、本当にすこやかな状態にはならないと思います。体に痛みや気になる症状がある時、それが少しよくなると気持ちも少し晴れるように、心と体と両方よい状態になることで、本当のすこやかさが生まれると思っています。頑張ることも大切ですが、自分で抱えきれないことは、誰かに代わってもらうこと、手放すことや一旦休むことが必要な時もあると思います。また自分では気づかずに続けている生活習慣が、心身の不調に繋がっていることがあるので、鍼灸の治療をする時は、その方の日常のお話を聞きながら治療をするように心がけています。それから睡眠は、人間にとってとても大切です。眠っている間は、休息とともにその日に得た情報や体験を整理して、体、心、頭を整える時間でもあります。眠ることは、自分でできる最大の癒しですね。

入浴の大切さや心と体のバランスを保つことなど、改めて丁寧にお話いただくと、初めて知ることがたくさんありました。お風呂に入る時間を改めて大切にしてみようと思います。「大人になると人に甘えること、無条件にやさしくしてもらうことがあまり無くなりますね。マッサージや鍼灸治療の時間が、ご自身を大切にしてもらう時間になれば嬉しい。」そう語る増田さんのしなやかでやさしい人柄を感じるお話でした。ありがとうございました。

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