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    vol.103

    会社員

    林真理さん

    山神果樹薬草園スタッフ

    北麓草水の商品を製造している松山油脂が、徳島県につくった山神果樹薬草園。柚子やすだちなど和柑橘を栽培し、果皮から精油を抽出果実から果汁を絞り自社製品を製造しています。この新しい農園で昨年の4月からスタッフとして果樹の植え付けや管理、ウエブサイトのニュースなどを通じて山神果樹薬草園をみなさんに知っていただく仕事をしています。日やけした笑顔がまぶしい林さんに、日々の習慣についてお話を伺いました。

    日々暮らす中で習慣にしていること、大切にしていることはありますか?

    • 林さん

      山神果樹薬草園の散策することを習慣にしています。散策しながら、果樹園の様子や植物、山神の自然を観察、記録しています。この場所は徳島市内から車で30分の距離にあるのですが、自然がとても豊かで、草木に囲まれ虫、鳥、動物と多種多様な生き物がいます。今日も朝から鳥たちのさえずり、ウグイスやキジの鳴き声がすぐ近くで聞こえました。ここで働くまでは、気分をリラックスさせるために鳥の鳴き声を収録したCDを聴いていたのですが、それが今では毎日生でリアルに聴くことができていることに感動します。毎日新しい発見や気づきがあります。

      北麓草水

      散策中に最近発見したこと、感動したことを教えていただけますか?
    • 林さん

      自然は立ち止まることなく、常に変化をしていると日々感じることです。数日前に見た時には、全く花を咲かせていなかったユキヤナギが、細い枝いっぱいに白い小さな花を咲かせていて、その場所が輝いて見えるようでした。数日後には花の盛りはすぎてまた違う姿になっていました。自然との出会いは一期一会、止まることなく季節は進みます。

      北麓草水

      自然から学ぶことはとても多いですね。
    • 林さん

      山神果樹薬草園のスタッフになって、自然豊かなこの土地での暮らし、また仕事内容の農業、製造業もはじめて経験することで、日々学ぶことばかりです。この農園、工場、ファクトリーショップをつくり上げ、運営していくには、地元農家さん、土木工事や、建設の方々、そしてスタッフと数えきれないほどの人の力が関わっています。それぞれのプロフェッショナルの仕事を近くで見せていただき、その仕事がどれも重要で尊いものだということを改めて実感しています。

      北麓草水

      自然の循環の中で作物を育てる、収穫をする、そのものづくりをしていく中で、自然と人の繋がり、人と人の繋がり、仕事と仕事の繋がりと様々な循環を体感されて、毎日がとても充実されていることがお話から伝わってきます。

    その他に大切にしていること、習慣としていることはありますか?

    • 林さん

      習慣ということではないのですが、海へ行くこと、海で過ごす時間が自分にとって大切です。

      北麓草水

      徳島はサーフィンのメッカでもありますね。林さんもサーフィンを楽しまれるのですか。
    • 林さん

      楽しむというほど波に乗れないのですが、サーフボードの上で波に揺られているのは大好きです。海から上がった後、心と体がとてもすっきりするのです。そして心地よい疲れとだるさとまどろみ感が、言葉では表現できない幸福感を感じます。一日海で過ごした帰り道に見る、夕暮れの景色が大好きです。

      北麓草水

      サーフィンをはじめられたきっかけを教えていただけますか。
    • 林さん

      徳島県のタウン誌で編集の仕事をしている時に、サーフィンのコーナーを担当し、サーフィンをする人たちからお話を聞いて、その姿を見るうちに自分もやってみたくなりはじめました。以前は、地元はもちろん、高知県や宮崎県までサーフトリップに行くこともありました。今は子どもが幼いので、回数は減っていますが、家族で海に行くことを楽しみにしています。

    2019年からはじまった徳島での農園とものづくりの場がやっと形になり、昨年の秋から、収穫した柚子や和柑橘から精油を抽出し、製品づくりがはじまりました。4月19日にはファクトリーショップがオープンし、お客様を迎えられるようになり、今後は工場見学や農園体験をしていただけるように準備中です。近所の方々が長靴を履いて作業着のままで、気軽に立ち寄ってくださる、人と人の会話や和が生まれる場所にしていきたい。そして将来的には、佐那河内村の観光スポットの一つとして、村外の方にきていただける場所になり、地元の方々に山神果樹薬草園ができてよかったと思っていただけるようになりたいと話してくださいました。(2021年6月18日公開)