北麓草水

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みんなの習慣

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中野有紗さん

vol.88 中野有紗さん

会社員<br>薬膳フードデザイナー

会社員として働きながら、薬膳と中医学を学ばれて薬膳フードデザイナーの資格を取得された中野さん。ご自身の体質改善や体調管理、ご家族の健康管理といった暮らしの中に、薬膳と中医学の考えを生かしていらっしゃいます。花のつぼみのようなやわらかな笑顔の中野さんに、日々の習慣について、お話を伺いました。

日々暮らす中で習慣にしていること、大切にしていることはありますか?

中野さん
小豆、クコの実、ナツメ、黒豆を煮出してその汁をお茶がわりに毎日飲んでいます。この4つの食材は、いつでもバッグに入れて持ち歩いています。会社でもマグカップにお湯と一緒に入れて、電子レンジで加熱して飲むようにしています。
北麓草水
小豆、クコの実、ナツメ、黒豆の4つは、薬膳の考え方からの組み合わせなのですか?
中野さん
はいそうです。食材にそれぞれの働きがあり、今の自分にはこの4つの組み合わせが合うように感じています。小豆には、むくみや体の中の水分が滞っている状態を軽減してくれる働きがあります。ナツメには、血と気を補う働きがあります。クコの実は、血を補い、目の疲れ、目の渇きに効果があります。黒豆は、体を温める働きがあり、寒い季節に冷えにより弱った腎の働きを助けます。
北麓草水
それを飲むようになって、体調に変化はありましたか。
中野さん
はい、変化を感じることがとてもありました。この組み合わせにするようになったのは、薬膳を学んで自分の体質を知り、食材の持つ働きの知識が増えてからですが、それ以前に口にしたものが体に与える影響の大きさを感じたことが、薬膳を学ぶきっかけになりました。
北麓草水
薬膳を学ばれるきっかけについて、お話を聞かせていただけますか。
中野さん
以前は偏頭痛がひどく、天気が悪くなる前など低気圧が近づくと、ひどい頭痛に悩まされていました。痛みが辛いので、ひどくなる前に頭痛薬を日常的に服用するようになっていて、副作用で胃や内臓を悪くしてしまいました。薬に頼らずに体調をよくしたいと考え、母に相談したところ、薬膳という医食同源の考えに基づく、中医学の食事療法があることを教えてくれました。本で調べてみると、私は体に湿気を溜め込みやすく、胃腸が弱く、気虚の体質だとわかりました。むくみの改善に小豆を煮出した汁を飲むとよいとあったので、お茶がわりに飲むようにしたところ、頭痛が嘘のようになくなり、日に日に体調もよくなり、身近な食材で体を変化させる薬膳は、魔法みたいだと思いました。それからもっと薬膳について勉強をしたい、知りたいと思い資格を取ることにしました。
北麓草水
資格を取ってよかったことはありますか?
中野さん
以前は体調について何か相談されても、調べたことを伝えることくらいしかできませんでした。薬膳を学んでからは、同じような症状でも一人一人原因が違うので、その人の話をしっかり聞いて、体の状態をよくわかった上で、食事の提案ができるようになりました。一人一人に合ったオーダーメイドの食を提供することで、心と体ともに元気にすることが理想です。今までなんとなく料理をして食べていたのですが、食材が持つ力を意識するようになったことで、自分の体で食材の力を感じることができるようになりました。食事を通して、自分の体と対話をすることで、自分の内側に目が向くようになりました。
                    
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その他に大切にしていること、習慣にしていることは何かありますか?

中野さん
自然体でいることを心がけています。
北麓草水
その為に何かされていることがあれば、教えていただけますか?
中野さん
朝の通勤時に自宅から2駅歩いています。その時間は心と頭を空っぽにして五感を研ぎ澄まし、いろいろなことを感じられるように歩いています。毎日同じ道でも、空気の冷たさ、陽の光の角度、鳥のさえずり、草木のかすれる音、毎日新しい発見があります。歩きながら深い呼吸をして、その日の空気の香り、息を吸った時の体の感覚を意識するようにしています。すっと気持ちよく肺に空気が入らない日は、乾燥で肺が弱っているのかな?など、自分の体の少しの変化を感じて、体調管理に生かすようにしています。肺は潤いを好むので、その日の夕食に白い色の食材、大根、蓮根、山芋などを取り入れて、不調につながらないよう予防をするようにしています。
北麓草水
朝の通勤の時間に余裕を持って、2駅の距離を歩くことは、とてもよい習慣ですね。
中野さん
電車に乗れば5分くらいの時間ですが、歩くと20分ほどかかります。それでも満員電車に乗るよりも、自分のペースで気持ちよく歩いて、一人のリラックスタイムを満喫しています。頭を空っぽにして、五感をフル活動させながら歩くと、気持ちも前向きになり元気になるような気がします。

薬膳というと体にはよいけれど難しいのではないか、という先入観がありましたが、中野さんが日常に取り入れているお話を伺って、自分の体の状態を知り、食材の持つ性質や力を理解して、食事に生かすことが大切なのだと感じました。動物が大好きで、子どもの頃の夢が獣医師になることだったという中野さん。薬膳を学んで、人が健康で幸せになることを助けることができて、夢が叶ったようだと笑顔でお話くださいました。ありがとうございます。

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