北麓草水

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みんなの習慣

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原川久仁子さん

vol.90 原川久仁子さん

主婦<br>こども食堂ボランティア

笑顔と元気な声が周りまで明るくする雰囲気の原川さん。子どもの頃からお菓子づくりが大好きで、一般企業の会社員として働いた後は、料理店で働いたり、手づくりのクッキーオーナメントを販売したりと食に関わる仕事をされてきました。現在は子育てをしながら、ご自身の子どもの頃のことが心に蘇ることがあるという原川さんの習慣についてお話を伺いました。

日々暮らす中で習慣にしていること、大切にしていることはありますか?

原川さん
毎朝コップに水を汲んで、スポイド数滴のレメディーを入れて飲んでいます。
北麓草水
レメディーとはどんなものなのかを教えていただけますか?
原川さん
花、植物など自然のエネルギーを分けていただいて、自分の中に取り込み心と体を元気にしてくれるものです。具体的には、アロマセラピーは植物から抽出したエッセンシャルオイルを使い、香りを感じることで心と体に働きかけます。私が毎朝愛用しているレメディーは、フラワーエッセンスとも言われ、花を水に浮かべて太陽の光に当てて花の持つエネルギーを水に転写してつくられるようです。心に穏やかに作用すると言われています。
北麓草水
詳しいご説明ありがとうございます。レメディーを飲むことを習慣にされて、何か変化はありましたか?
原川さん
身の回りに起きることを、無理なく受け入れられるようになりました。毎日が過ごしやすく、気持ちが楽になったと思います。そして本当は自分が何をどうしたいのかがわかるようになった気がします。子育てをする中で、たくさんの幸せを感じながらも、母親としての役割以外に一人の人間、一人の女性としてどうしたいかを自分で感じられるようになりました。
北麓草水
それは素晴らしいことですね。日々忙しい中でも、ご自分の本当の気持ちに向き合うことはとても大切ですね。その中で気付かれたことについて、お話を聞かせていただけますか?
原川さん
今まですっかり忘れていて思い出すこともなかった幼い頃の記憶が思い出されるようになり、特に食に関する記憶が蘇ってきました。その一つが祖母の手づくりクッキーです。祖母の家で過ごした風景やそのクッキーの味が鮮やかに思い出され、大好きだったその味を再現してみたくなりました。母や叔母など、そのクッキーを味わったことがあると思われる人に、レシピを受け継いでいないか訊ねてみましたが、誰も知らなかったので、自分の記憶を頼りに試行錯誤を重ねました。その中で「モラセス」というキーワードが頭に浮かび、調べてみるとモラセスシロップというものがありました。それは砂糖を精製するときにでる副産物で糖蜜とも呼ばれている、鉄分やミネラルが豊富で、甘さ控えめのシロップでした。以前オーガニックの料理教室に通っていた時に教えてもらい、記憶のどこかにあったのかもしれません。そのシロップを使ってクッキーをつくったところ、祖母のクッキーに近いと思えるものができたのです。
北麓草水
素朴な形とやさしい甘さで、つくった人の愛情が伝わるような味ですね。とても美味しいです。
原川さん
祖母はイギリスに暮らしていたことがあり、英国好きで英語の教師もしていました。幼い頃に祖母の家に遊びに行くと、ワンフレーズ英会話を教えてくれて、それから紅茶の準備をしてくれました。「Would you like a cup of tea?」と聞かれ、「Yes Please.」と答えると紅茶を入れてくれて、いつもの大きな容器からクッキーを出してくれました。私はそのクッキーの味と時間が大好きでした。
北麓草水
素敵な思い出ですね。
原川さん
思い出すのは、祖母のクッキーだったり、母が繰り返しつくってくれた料理だったりします。そんな記憶から家庭料理は簡単なものでいい、同じものを繰り返しつくることが大切だと思うようになりました。たくさんのレパートリーがなくても、料理が得意ではなくても、繰り返し食べることで、その家庭の味として記憶されるのではないかと思います。いつか楽しい記憶とともに、その味を思い出してくれたら嬉しいですね。
                    
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その他に大切にしていること、習慣にしていることは何かありますか?

原川さん
毎月近くの公共施設で開催している「こども食堂」に、調理ボランティアとして子どもたちと参加しています。
北麓草水
ボランティアとして参加されようと思ったきっかけがあれば教えていただけますか?
原川さん
何か料理に携わりながら、子どもたちと一緒に楽しんでお手伝いできることはないかなと考えていたところ、近くにある施設でこども食堂を開催することを知り、すぐに問い合わせて参加することにしました。このタイミングで出会えたご縁を大切にしたいと思いました。
北麓草水
こども食堂に参加されて感じたこと、よかったことがあれば教えていただけますか?
原川さん
お手伝いをしながら娘たちの成長も垣間見ることができ、幸せなことだと思っています。みんなでつくって、笑顔でいただくご飯は、温かく何よりのご馳走です。普段は忙しくて、下ごしらえやひと手間をかけられないこともありますが、こども食堂では、人の手をかけて、昔ながらの方法や下ごしらえも丁寧にしているので、参加している子どもたちも新鮮な体験ができているのではないかと思います。素敵な出会いがあるこども食堂のお手伝いが、これからも楽しみです。

原川さんの思い出の味についてのお話を伺いながら、食に関しての記憶は、その人の生きる力になるのだなと感じました。家族や親しい人と一緒に食べた味。誰かが自分のためにつくってくれたあの時の味。食べたときに感じた幸せな気持ちは心に深くに刻まれ、人が生きる力として支えてくれるのではないかと思いました。そしてその料理は手の込んだものではなくても、「いつものあの味」が大切なのだということ。温かい気持ちになる大切なお話をありがとうございました。

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